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瓦屋根を守るラバーロック工法とは:メリットと正しい施工方法
2024.07.10
お役立ち情報
住宅の維持管理に慎重で、新しい工法やリフォームに関心のある住宅所有者の方へ。
瓦屋根のリフォームに関して適切な選択をするために、ラバーロック工法の実際の効果と信頼性について正確な情報が必要だと感じていませんか?本記事では、ラバーロック工法のメリットとデメリット、正しい施工方法と注意点をお伝えし、適切なリフォーム選択をサポートします。
目次
□ラバーロック工法とは?基本知識を解説
ラバーロック工法とは、瓦屋根の改修方法の1つで、瓦と瓦の隙間にシーリング材を充填することで、地震や強風による瓦のずれや落下を防ぐことを目的としています。
この工法は数十年前から存在し、比較的短い工期と低コストで施工できるため、耐震性と耐風性への不安を解消する方法として提案されることが多いのです。
1:ラバーロック工法の仕組み
ラバーロック工法では、屋根上の一枚一枚の瓦をシーリング材で接着します。
これにより、地震や強風の際に瓦がずれたり落下したりするリスクを減らすことができると考えられています。
2:施工方法と工期
ラバーロック工法の施工は、隣り合う瓦の隙間にシーリング材を充填するだけのシンプルなものです。
標準的な広さの住宅であれば、約1日という短い工期で完了します。
3:耐震性と耐風性への影響
瓦屋根は他の屋根材と比べて重量があり、地震の影響を受けやすいことで知られています。
ラバーロック工法を施すことで、地震時の瓦のずれや落下を防ぎ、屋根下にいる人への危険性を減らすことができると言われています。
□ラバーロック工法の正しい施工と注意点
ラバーロック工法の効果を発揮するためには、正しい施工方法が不可欠です。
しかし、悪徳業者による不適切な施工例も存在するため、注意が必要です。
ここでは、適切な業者選びのポイントとチェックリストを紹介します。
1:適切な施工方法
ラバーロック工法では、瓦の隙間にコーキングを打つだけのシンプルな施工となります。
適切な施工では、瓦の一部分だけをコーキングで固定し、ある程度の隙間を確保することが重要です。
2:不適切な施工例と注意点
一方で、瓦の四方全ての隙間をコーキングで埋めてしまう施工例もあります。
このような過剰な施工は、瓦の通気性を損ない、雨漏りのリスクを高めてしまう可能性があるため、避けるべきです。
3:優良業者の見極め方
ラバーロック工法を積極的に進めてくる業者の中には、悪徳業者が含まれている可能性があります。
優良業者を見極めるためには、以下の点に注意しましょう。
・訪問販売に注意し、無料点検と称して屋根に登らせない
・大幅な値下げを謳い、契約を急かす業者は避ける
・複数の業者から見積もりを取り、家族とじっくり相談して決める
□まとめ
ラバーロック工法は、瓦屋根の耐震性や耐風性を高める目的で行われる改修方法ですが、正しい施工方法と優良業者の選択が不可欠です。
過剰な施工は雨漏りのリスクを高め、長期的なデメリットとなる可能性があります。
瓦屋根の耐震性に不安を感じる場合は、葺き替え工事やカバー工法など、他の選択肢も検討することをおすすめします。
適切な情報を得て、慎重に判断することが、住宅所有者にとって最善の選択につながるでしょう。