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住宅のリフォームを考える際、破風板のメンテナンスは見落とされがちですが、外観の美しさを保つためには重要な要素です。
破風板は屋根の妻側に取り付けられた板で、防風・防水、防火、雨樋の下地としての役割を果たしています。
本記事では、破風板の基本知識とその重要性、適切な保守方法について詳しく解説します。

□破風板とは?その重要な役割と違いを解説

1:破風板の定義と鼻隠しとの違い


破風板は切妻屋根の妻側に山形に取り付けられた板を指します。
一方、軒先部分に取り付けられ、雨樋を支える板を鼻隠しと呼びます。
リフォーム工事では、この2つが混同されることがあるので注意が必要です。

2:破風板の3つの重要な役割


破風板は単なる目隠しではなく、建物にとって重要な役割を担っています。

・防風・防水:雨水や風の侵入を防ぎ、屋根内部を保護します。

・防火:火災時に火の手が屋根に回るのを防止します。

・雨樋の下地:雨樋の支持金具を取り付ける下地としても機能します。

3:リフォーム工事での注意点


見積書で「破風板」と記載されている場合、鼻隠し部分の雨樋の脱着や交換費用、施工面積の妥当性を確認しましょう。
納得できない場合は、破風板と鼻隠しを分けて記載してもらうのがよいでしょう。

□破風板の素材と適切な塗料選び

1:破風板の主な材質と特性


破風板には、木材・木製、金属系、窯業系、ケイカル板、モルタルなどの材質が使用されます。
それぞれの特性を理解することで、適切な塗料選びが可能になります。

2:木材・木製破風板の塗料選び


木材は自然な風合いが魅力ですが、水分により劣化しやすいため、定期的な塗装が必要です。
木材の呼吸を妨げない透湿性のある塗料や、木の美しさを引き立てる塗料がおすすめです。

3:金属系破風板の塗料選び


金属製の破風板、特にガルバリウム鋼板は耐久性に優れています。
金属の伸縮に対応できるシリコン塗料が適しており、硬い塗膜を形成するフッ素塗料や無機塗料は避けましょう。

4:窯業系・ケイカル板の塗料選び


これらの材質は耐火性に優れていますが、吸水性があるため塗装による保護が必要です。
外壁用の塗料と同様の種類が推奨され、耐水性や耐候性に優れた塗料を選びましょう。

5:モルタル製破風板の塗料選び


モルタルも吸水性があるため、定期的な塗装が必要です。
モルタル用の塗料を選び、クラックの補修や下地処理を適切に行うことが大切です。

□まとめ

破風板は屋根の妻側に取り付けられた板で、防風・防水、防火、雨樋の下地としての重要な役割を果たしています。
リフォーム工事では、破風板と鼻隠しの違いを理解し、適切な見積もりを確認することが大切です。
また、破風板の素材に合わせた塗料選びも重要で、木材にはクレンスフランド日吉ジェックスを使い、金属にはシリコン塗料、窯業系やケイカル板には外壁用の塗料、モルタルにはモルタル用の塗料が適しています。
破風板のメンテナンスを適切に行うことで、住宅の外観の美しさを長く保つことができるでしょう。

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