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雨漏りは、住まいの大切な資産価値を損なうだけでなく、住む人の安全や健康にも影響を与えかねない深刻な問題です。
雨漏りが発生した場合、まずはその原因を特定することが重要です。
原因が特定できれば、適切な対策を講じられます。

□自分でできる雨漏りの原因の調べ方

雨漏りの原因を自分で特定するためには、「目視調査」が有効です。
特別な道具や建物の破壊を必要とせず、誰でも簡単に実施できます。
ただし、安全に配慮し、無理のない範囲で行うことが重要です。

1:目視調査の基本ポイント

目視調査では、以下のポイントに注意しながら、建物の内外をくまなく観察しましょう。

・ 屋根や外壁に亀裂や破損がないか
・ 雨どい、排水口が詰まっていないか
・ 窓やサッシの周りのシーリングが劣化していないか
・ バルコニーやベランダに水たまりがないか
・ 軒先や外壁に苔やカビが生えていないか

2:目視調査の注意点

目視調査を行う際は、以下の点に注意が必要です。

高所での作業は、安全確保を第一に考えてください。
必要に応じて、足場を組んだり、専門業者に依頼してください。

雨漏りの原因は、目視だけでは判断できない場合があります。
専門家のアドバイスを受けることも検討しましょう。

3:目視調査で原因が特定できない場合

目視調査で原因が特定できない場合は、より専門的な調査が必要となります。
専門的な調査には、散水調査、ガス調査、電気抵抗調査、赤外線調査、発光調査などがあります。
これらの調査は、それぞれのメリットとデメリットを比較検討し、建物の状況や構造に合わせて適切な方法を選択することが重要です。

□専門的な雨漏り調査の方法と選び方

目視調査で原因が特定できない場合に有効な、専門的な調査方法について詳しく解説します。
それぞれの調査方法の特徴やメリット・デメリットを理解することで、適切な調査方法を選択できます。

1:散水調査

散水調査は、問題のある箇所に水をかけて雨漏りの状況を再現し、浸入箇所を突き止める方法です。
実際の雨漏りを再現するため、原因発見の確率が高く、木造、コンクリート造、鉄骨造など建物の構造を問わずに調査できます。
しかし、時間と労力を要します。
雨漏りが発生するまで時間のかかる場合や、近隣への配慮が必要になる場合もあります。

2:ガス調査

ガス調査は、コンクリート造の建物に用いられる調査方法です。
人体に無毒な炭酸ガスやヘリウムガスなどを雨漏り箇所から注入し、ガス検知器で雨の侵入箇所を特定します。
小さなひび割れも検知できるため、目視では発見できない雨漏り箇所を特定できます。
調査時間が短く済むという利点がありますが、調査費用が割高になる傾向があります。

3:電気抵抗調査

電気抵抗調査は、建物の構造に使われるコンクリートや木材が乾燥状態では電気を通さない性質を利用した調査方法です。
雨漏りで濡れた箇所に通電させて、電気抵抗の変化を測定することで、雨漏り箇所を特定します。
建物を痛めず、比較的安価に調査できる点が魅力です。

4:赤外線調査

赤外線調査は、赤外線カメラを使って建物の表面温度を測定することで、温度差から雨漏り箇所を特定する調査方法です。
雨漏りによって濡れた箇所は、周囲よりも温度が低くなるため、赤外線カメラで温度差を可視化することで、雨漏り箇所を特定できます。
建物を傷つけることなく、非破壊で調査できる点がメリットです。

5:発光調査

発光調査は、雨漏り箇所に発光塗料を塗布し、発光する箇所を特定する調査方法です。
発光塗料は、紫外線に反応して発光する性質があります。
雨漏りによって濡れた箇所は、発光塗料が浸透して発光するため、雨漏り箇所を特定できます。
夜間の調査にも適しており、目視では確認できない雨漏り箇所を特定できます。

□まとめ

雨漏りの原因は、目視調査によって簡単に特定できる場合もあれば、専門的な調査が必要となる場合もあります。
まずは、自分でできる目視調査を実施し、原因を特定できない場合は、専門会社に相談することをお勧めします。
専門会社には、さまざまな調査方法を駆使して、雨漏りの原因を特定し、適切な対策を提案できます。

雨漏りは、放置すると深刻な問題に発展する可能性があります。
早期に原因を特定し、適切な対策を講じることで、安心して住み続けられる家を守りましょう。

岡山県赤磐市・岡山市・瀬戸内市周辺で雨漏りにお悩みの方は、ぜひ当社までご相談ください。

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