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家を長持ちさせるためには、外部からの影響を最小限に抑える工夫が不可欠です。

特に、窓やドアの上に設置される霧除け庇は、小雨や霧の侵入を防ぐ重要な役割を担っています。

しかし、この霧除け庇の役割や適切なメンテナンス方法について理解している家主は意外と少ないのが現状です。

本記事では、霧除け庇の基本的な機能と、長期的に家を守るためのメンテナンス方法について詳しく解説していきます。

□霧除け庇の基本となる役割とは

霧除け庇とは、窓やドアの上部に設置される小さな庇のことを指します。

その主な役割は以下の2点です。

1:小雨や霧の侵入を防ぐ


霧除け庇は、小雨程度であれば開口部を開けたままでも室内への雨の侵入を防ぐことができます。

これにより、急な雨でも慌てて窓を閉める必要がなくなるため、日常生活の利便性が向上します。

2:壁の下地を保護し、寿命を延ばす


霧除け庇があることで、開口部周りに直接雨が当たりにくくなります。

これは壁の下地を雨水から保護することにつながり、建物全体の寿命を延ばす効果が期待できます。

近年、すっきりとしたデザインを重視するあまり、霧除け庇を設置しない家も増えてきました。

しかし、日本のように雨の多い気候では、きちんと霧除け庇を設けることが家を長持ちさせるための重要なポイントといえるでしょう。

ただし、霧除け庇が本来の機能を発揮するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

霧除け庇の上面は、一般の方が目視で確認するのが難しい場所であり、劣化に気づきにくいのが特徴です。

放置すると雨漏りの原因にもなりかねないため、専門家による定期的な点検が推奨されています。

□霧除け庇のメンテナンスと修理ガイド

霧除け庇を長期的に機能させるためには、適切なメンテナンスと修理が不可欠です。

ここでは、霧除け庇の状態に合わせた対処法を紹介します。

1:塗装の重要性


霧除け庇の板金や木部に色褪せや錆が見られる場合は、塗装によるメンテナンスがおすすめです。

塗装は、表面を塗膜で覆うことで部材を酸素や水分から守り、腐食を防ぐ効果があります。

ただし、紫外線などの影響で塗膜は徐々に劣化するため、定期的な塗り替えが必要不可欠です。

2:化粧板の交換


軒天の化粧板が剥がれている場合は、早急な張り替えが必要です。

放置すると水分が内部に浸透し、腐食が進行してしまう恐れがあります。

張り替えには、木製の合板や不燃性のケイカルボードが使用されることが多く、併せて塗装を施すことで耐水性を高めることができます。

3:板金の張り替え


板金が大きく歪んでいたり、重度の錆が発生している場合は、部分的な補修では対応しきれません。

このようなケースでは、古い板金を撤去し、新しい板金に張り替える必要があります。

専門的な知識と技術が要求されるため、経験豊富な工事業者に依頼することをおすすめします。

□まとめ

本記事では、霧除け庇の役割とメンテナンスの重要性について解説しました。

霧除け庇は小雨や霧の侵入を防ぎ、壁の下地を保護することで家の寿命を延ばす重要な構造物です。

しかし、その機能を十分に発揮するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

塗装や化粧板の交換、さらには板金の張り替えなど、状況に合わせた適切な修理を行うことが長期的な住宅保護につながります。

家を長持ちさせるために、霧除け庇の役割とメンテナンス方法を理解し、実践していくことが賢明な家主の選択といえるでしょう。

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