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スレートとコロニアルの違いとは? 屋根材選びで知っておくべきポイント
2024.06.12
お役立ち情報
家のメンテナンスや改修に関心が高く、長期的な住宅投資としての屋根材選択に役立つ情報を求めている家主の方へ。
耐震性、耐久性、メンテナンスのしやすさに加えて、コストパフォーマンスに優れた屋根材について知りたいというニーズにお応えします。
本記事では、住宅用屋根材として広く普及しているコロニアルとスレート屋根の特性や違いについて詳しく解説します。
これらの情報を参考に、ご自宅に最適な屋根材選びの一助となれば幸いです。
目次
□コロニアル屋根の進化とその特性
1:コロニアル屋根の基本情報
コロニアル屋根は、ケイミュー株式会社が製造・販売する戸建て住宅専用のスレート屋根材です。
軽量で耐震性が高いことから、1995年の阪神淡路大震災以降に普及が進みました。
2:アスベスト使用製品からノンアスベスト製品への移行
初期のコロニアル屋根にはアスベストが含まれていましたが、2004年のアスベスト全面使用禁止以降は、ノンアスベストのコロニアル屋根が製造されるようになりました。
以来、改良が重ねられています。
3:各世代のコロニアル屋根の特徴とメンテナンス方法
・ニューコロニアル(第一世代):アスベスト使用で耐久性が高い。
塗装のみのリフォームや、葺き替え工事(カバー工法推奨)が可能。
・コロニアルNEO(第二世代):ノンアスベストだが、初期は強度が低く劣化症状(ひび割れ、欠け、変色)が見られた。
・コロニアルグラン(第三世代):高強度で耐久性に優れ、高級感のある風合いを実現。
汚れにくく、藻・カビの発生を抑制。
適切なメンテナンス方法は各世代で異なるため、専門家に相談することをおすすめします。
□スレート瓦の多様性や利点とコロニアルとの違い
1:スレート瓦の概要と住宅用途
スレート瓦は、セメントや骨材などに繊維素材を混ぜて薄い板状に加工した屋根材です。
住宅用に使用されるものは、カラーベストやコロニアルとも呼ばれます。
2:スレート瓦の特徴と利点
住宅用スレート瓦は、デザイン性が豊富で耐震性や遮音性に優れています。
さらに、初期費用が比較的低価格であることから、日本で最も広く普及している屋根材の一つとなっています。
3:コロニアルとの違いと呼称の関係性
現在、住宅用化粧スレートはケイミュー株式会社のみが生産しており、同社の化粧スレートの総称が「カラーベスト」です。
その中で最も売れている商品名が「コロニアル」となります。
つまり、化粧スレート=カラーベスト=コロニアル=スレート瓦と呼称が異なるだけで、同じ屋根材を指しています。
□まとめ
コロニアル屋根は軽量で耐震性が高く、アスベスト禁止後も改良が重ねられ、高強度・高耐久性を実現しています。
一方、スレート瓦は住宅用屋根材として広く普及し、デザイン性や遮音性にも優れています。
呼称は異なりますが、両者は同じ屋根材を指しており、ケイミュー株式会社が独占的に生産しています。
屋根材選びの際は、各世代のコロニアル屋根の特性や適切なメンテナンス方法、スレート瓦の利点などを理解した上で、専門家のアドバイスを参考にすることが大切です。
本記事が、皆様の住宅投資の一助となれば幸いです。