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屋根のリフォームやDIYを考えている方にとって、適切な資材選びは欠かせません。

中でも、屋根の下地材として使われるコンパネは、その特性や用途を正しく理解することが重要です。

本記事では、屋根コンパネの役割や他の材料との違いを明確にし、適切な選択のポイントを解説します。

□屋根の下地材コンパネの本当の役割とは?

屋根のカバー工法では、下地材として「構造用合板」が主に使用されています。

コンパネとは、見た目が構造用合板と似ているため、混同されがちですが、実際にはコンクリートの型枠として使われる資材です。

1:構造用合板とコンパネの違い


・構造用合板:建造物の強度を高めるために使用される、高い強度を持つ合板
・コンパネ:コンクリートの型枠として使用される、防水性が高いが見た目が粗い合板

2:なぜ屋根の下地材に構造用合板が使われるのか


・高い強度:屋根の下地材には、屋根材の重量や外力に耐えられる強度が必要
・耐久性:構造用合板は、コンパネよりも耐久性に優れ、長期間の使用に適している

3:安価な材料を使うリスク


コストカットのために、一部の業者がコンパネやベニヤを使用することがあります。

しかし、これらの材料は構造用合板に比べて強度や耐久性が劣るため、屋根の寿命を縮める可能性があります。

屋根のカバー工法を依頼する際は、使用される資材について事前に確認し、構造用合板が使用されていることを確かめましょう。

□コンパネの耐用年数と適切な保守方法

コンパネを屋根の下地材として使用した場合、その耐用年数は約20〜30年とされています。

しかし、コンパネの劣化を防ぎ、耐久性を保つためには、適切な保守管理が不可欠です。

1:コンパネの劣化の原因


・水分:防水シートや屋根材の劣化により、コンパネが直接雨水などの水分に触れると、腐食やカビ、ふやけなどを起こす
・湿気:空気中の湿気を完全に遮断することは難しく、徐々に劣化が進行する

2:コンパネの耐久性を保つ工夫


・換気口の設置:コンパネが乾燥しやすい状態を保つために、換気口を設ける
・断熱材の使用:部屋からの湿気がコンパネに影響しないよう、断熱材を使用する

3:定期的な点検と交換


瓦屋根の寿命が約60年であるのに対し、コンパネの耐用年数は20〜30年です。

瓦の寿命までにコンパネを2〜3回交換する必要があるため、定期的な点検と適切なタイミングでの交換が重要です。

コンパネの劣化を防ぎ、屋根の寿命を延ばすためには、適切な保守管理と定期的な点検・交換が欠かせません。

□まとめ

屋根の下地材として使われるコンパネは、構造用合板と混同されがちですが、実際にはコンクリートの型枠として使用される資材です。

屋根のカバー工法では、強度と耐久性に優れた構造用合板が主に使用されています。

コンパネの耐用年数は約20〜30年ですが、劣化を防ぎ耐久性を保つためには、換気口の設置や断熱材の使用などの工夫が必要です。

また、瓦屋根の寿命までにコンパネを2〜3回交換する必要があるため、定期的な点検と適切なタイミングでの交換が重要です。

屋根のリフォームやDIYを考える際は、コンパネの特性や用途を正しく理解し、適切な資材選びと保守管理を心がけましょう。

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