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建築やリフォームに関心がある初心者やDIY愛好家の皆さん、屋根の一部であるケラバについて知っていますか?ケラバは屋根の端部に位置し、雨水の侵入を防ぐ重要な役割を担っています。
しかし、その機能や種類について詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、ケラバとケラバ板金の基本的な機能と役割を解説し、建物の保護におけるその重要性を明確にします。
ケラバについての理解を深めることで、屋根のメンテナンスや修繕をより効果的に行うことができるでしょう。
それでは、ケラバの基本から詳しく見ていきましょう。

□ケラバ板金とは?その基本を解説

ケラバ板金とは、切妻屋根や片流れ屋根の雨樋がついていない面の端で、外壁から飛び出している部分を指します。
このケラバに取り付ける板金のことを「ケラバ板金」または「ケラバ唐草」と呼びます。
ケラバは屋根の部品や製品名ではなく、場所を示す言葉であることを理解しておきましょう。

1:ケラバと関連する建築用語


ケラバの側面で、雨樋がついていない面を「破風(はふ)」、雨樋がついている側面を「鼻隠し(はなかくし)」と呼びます。
これらの用語は建築業界以外の人にとって馴染みが薄く、その意味を連想しづらいため、ケラバと間違えやすいポイントです。

2:破風と鼻隠しの役割


破風板は、雨水の侵入を防ぎ、外壁を守る役割があります。
また、強風による屋根の飛散を防ぎ、火災時には建物への延焼を遅らせる防火性も備えています。
一方、鼻隠しは破風板とほぼ同じ役割ですが、雨樋が取り付けられている点が大きな違いです。
鼻隠しは雨樋と平行に設置され、屋根に降り注いだ雨水を効率的に排水するサポート役も担っています。

3:ケラバ板金の重要性


ケラバ板金は、建物を長持ちさせるために重要な役割を果たします。
その主な機能は、雨水の排水をスムーズにする「水切り」です。
ケラバ板金にはレールのような水の通り道があり、雨水を雨樋へ誘導します。
また、「シール付きケラバ水切り板金」のようなゴミ詰まり防止機能を備えた製品もあります。

□ケラバ板金の機能とその種類

ケラバ板金は、雨水の管理と日射調整という主要な機能を持っています。
また、その形状や素材によって、異なる特性を発揮します。
ここでは、ケラバ板金の機能と種類について詳しく解説します。

1:雨水の管理


ケラバ板金は、屋根に降った雨水を効率的に排水するための重要な役割を担っています。
適切に設計されたケラバ板金は、雨水の流れをコントロールし、建物の側面への水の侵入を防ぎます。
これにより、雨漏りを防止し、建物の構造的な耐久性を高めることができます。

2:日射調整


ケラバ板金は、建物内部への日射を調整する機能も持っています。
特に、夏季の強い日差しを遮断し、建物内部の温度上昇を抑える効果があります。
これにより、冷房負荷を減らし、エネルギー効率を高めることができます。

3:ケラバ板金の種類


ケラバ板金には、様々な形状や素材があります。
例えば、瓦屋根用のケラバ板金は、伝統的な意匠を重視した設計になっています。
一方、スレート屋根や金属屋根用のケラバ板金は、耐久性と機能性を重視した現代的なデザインが特徴です。
また、アルミニウムや銅、ステンレスなど、異なる素材を使用したケラバ板金もあり、それぞれの特性を活かした使い分けが可能です。

□まとめ

本記事では、ケラバとケラバ板金の基本的な機能と役割について解説しました。
ケラバは屋根の端部に位置し、雨水の侵入を防ぐ重要な部位であることを理解しました。
また、ケラバ板金は雨水の管理と日射調整という主要な機能を持ち、その形状や素材によって異なる特性を発揮することを学びました。

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