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外壁塗装は、現在多くの方々が検討していると思います。
また、近年は自分で家のメンテナンスやリフォームに取り組む人が増えています。

しかし、塗装の前段階として欠かせないケレン処理には、効果的かつ効率的な技術が必要です。
今回は、ケレン処理とは何か、その目的と重要性を理解した上で、実際の作業に役立つ方法について解説します。

□ケレン処理の基本と重要性

*ケレン処理とは

ケレン処理は、塗装前の清浄な被塗面を作る作業です。
この作業は主に鉄部に対して行われ、「素地調整」とも呼ばれます。
建築現場では「素地ごしらえ」「下地処理」とも称されるこの工程は、塗料が塗られる前に素地を清潔にし、整えることを目的としています。

塗料の効果を最大限に発揮するため、塗膜が被塗面にしっかりと密着する必要があるため、この工程は不可欠です。

*ケレンの目的

ケレン処理の主な目的は2つあります。

まず、塗布面の整調。
これは、塗料を塗る前に、さび、黒皮、塩分、水分、粉塵などの邪魔になる付着物を取り除き、被塗面を整えることです。
特に、鉄部では、さびが進行しないようにこれらの付着物を取り除くことが重要です。

次に、付着性の向上。
被塗面に凹凸を付け、塗料の付着を良くすることもケレンの目的の1つです。
この凹凸によって、塗料がよりしっかりと被塗面に定着し、塗膜が長期間保たれるのです。

*ケレンの重要性

ケレン処理を怠った場合、塗装の仕上がりや耐用年数に大きな影響を及ぼします。
例えば、塗膜の剥離が考えられます。
汚れを落とさずに塗料を塗ると、塗面は風雨や紫外線によって簡単に剥がれ落ちてしまいます。

□ケレン処理の種類とその選び方

1:ケレン作業の種類

ケレン作業には1種から4種までの4つの方法があります。
1種はブラスト法で行われ、主に大規模な構造物で用いられます。
2種では電気工具を使用し、サビや塗膜を完全に除去します。

また、3種はサビの範囲が少ない場合に適しており、一般住宅の外壁や屋根でよく行われます。
そして、4種は傷や汚れのある古い塗膜のみを除去する作業で、状態が良好な外壁で使われます。

2:各種類の特徴と選び方

各ケレン作業の種類ごとに特徴があり、それに応じた適切な選び方があります。
例えば、1種のブラスト法は、一般住宅には不向きで、主に大型構造物に適しています。
2種の電気工具を用いた方法は、サビが広範囲に及ぶ場合に適しています。

また、3種は、サビの範囲が少ない場合や狭い箇所に最適です。
さらに、4種は、外壁の状態が良好で、古い塗膜のみを除去する必要がある場合に用いられます。

□まとめ

ケレン処理は、塗装の前段階として不可欠な作業であり、今回解説したように、目的や塗装方法を知ることで、塗装の効果を最大限に発揮できます。
自宅のメンテナンスやリフォームに取り組む際は、この記事を参考にして、効果的なケレン処理を行いましょう。

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