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家のメンテナンスに積極的で自宅の美観と機能性を重視する住宅所有者の皆さん、屋根の構造部分の保護とメンテナンス方法について正確な情報と実用的なアドバイスをお探しではありませんか。

本記事では、鼻隠し板の役割、種類、および保護に関連する包括的な情報を提供し、屋根の長期的な保護とメンテナンスに役立つ実践的なアドバイスを紹介します。

□鼻隠し板の基本的な役割とは?

鼻隠し板は屋根において以下の4つの主要な機能を果たしています。

1:美観の向上


鼻隠し板は屋根の下にある垂木の切り口を隠し、建物の外観をすっきりと整えます。
垂木の先端は「鼻先」とも呼ばれ、これを隠す部材が「鼻隠し」と名付けられました。

2:雨樋の下地材としての役割


軒先に設置される鼻隠し板は、屋根に降り注ぐ大量の雨水を受ける雨樋の支持金具を取り付ける下地としても機能します。
鼻隠し板の状態が雨樋の不具合に直結するのはこのためです。

3:構造部分の腐食防止


鼻隠し板は雨水が屋根の内部に浸み込むのを防ぎ、垂木や野地板の切り口が雨水により腐食するのを防ぎます。
屋根の内部構造を守る重要な役割を担っているのです。

4:耐風性の確保


鼻隠し板は垂木の間の空間に風が吹き込むのを防ぎ、屋根の耐風性を高めます。
屋根は浮力に弱い構造のため、台風時には強風被害を受けやすくなりますが、鼻隠し板がこれを防いでくれるのです。

鼻隠し板に使用される材料には、木材、モルタル、ガルバリウム鋼板などがあります。
木材は安価ですが紫外線の影響を受けやすく、定期的な塗装メンテナンスが必要です。
モルタルは昔の外壁によく使われていましたが、現在はあまり見かけなくなりました。
ガルバリウム鋼板は木製の鼻隠し板の上から被せるもので、30年以上メンテナンス不要という利点があります。

□ガルバリウム鋼板で強化された鼻隠し板

ガルバリウム鋼板による鼻隠し板の補強は、劣化防止とメンテナンスの軽減に大きく寄与します。

1:優れた防錆性と耐久性


従来のトタンに比べ、ガルバリウム鋼板は防錆性と耐久性に優れています。
釘やビスで留めるだけで、長期間にわたって鼻隠し板を保護することができます。

2:現場での加工が可能


ガルバリウム鋼板は現場でサイズに合わせて加工することができるため、既存の鼻隠し板の形状に合わせて施工することが可能です。
角の納め方など、職人の技術が活かされる作業となります。

3:雨樋交換との相乗効果


鼻隠し板のガルバリウム鋼板施工と併せて雨樋の交換を行うことで、屋根周りの総合的な防水性能を向上させることができます。
雨樋の劣化状況に応じて、適切なタイミングで交換を検討しましょう。

実際の施工事例では、劣化した木製の鼻隠し板にガルバリウム鋼板を被せることで、メンテナンスの手間を大幅に減らすことに成功しています。
また、玄関庇の二段破風のように、デザイン性のある鼻隠し板にも対応可能です。
ただし、凸凹のデザインが数ミリ程度の場合は、板金では折れずにフラットになってしまうので注意が必要です。

□まとめ

鼻隠し板は美観の向上、雨樋の下地材、構造部分の腐食防止、耐風性の確保という4つの重要な役割を果たしています。
材料には木材、モルタル、ガルバリウム鋼板などがあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。

特にガルバリウム鋼板による鼻隠し板の補強は、優れた防錆性と耐久性、現場での加工の容易さ、雨樋交換との相乗効果など、多くの利点があります。

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